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高温下での肩張り・尻コケ果が極めて少ない早生で流れ果が少ない褐斑病に強い

【特性】高温下での肩張り・尻コケ果極少、主枝果より良果で、安定継続して秀品多収となる。褐斑病に強く、高品質品種。

〔適作型主枝雌花率〕
(・ハウス半抑制：1～2月播き：主枝着果率60～80％、1～2果成り)
(ハウス雨よけ・夏獲り：3～5月播き：主枝着果率50～70％、1～2果成り)
(ハウス抑制：6～8月播き主枝着果率30～40％、1～2果成り)
〔茎〕
●主枝はやや太く、側枝は太さ中位、節間中位。
〔葉〕
●鮮緑色で中位の大きさ、垂れにくい。
〔草姿・草勢〕
●枝の発生はスムーズで、果の肥大とのバランスが良く、過繁茂になりにくく、受光性が良い。〔果実〕
●100g果で20～21㎝、トゲは大きさ、数とも程よい。首から尻まで良く整い、肩張り・尻コケ果が極少ない。濃緑で光沢良く、果肉はしまって歯切れ良くおいしい。〔収量〕
●主枝より果実肥大がスムーズ。側枝果の肥大も早いので初期から秀品多収となる。〔耐病性〕
●褐斑病に強さを発揮する。
〔備考〕
●肥大性が良いため、しっかりとした樹作りが必要。太り始めから早めに小まめに追い込むタイプ。つるボケになりにくい。

【栽培ポイント】
◆育苗
・鉢育苗では、リン酸を含む腐植の多い良質床土を準備する。定植時に鉢土が崩れない程度の育苗日数をとる。
・最適台木はOS交配ゆうゆう一輝(黒タイプ)であり、高い生産力を発揮させる。
◆植え付け本数
・込みにくい品種であるが、あまり密植しない事がコツとなる。3.3m2あたり4～4.5株程度。
◆施肥
・元肥は、量や質は一般に準じて良い。バランスの良い肥効が、その後の草勢や品質・収量に影響するので、必ず施肥前には土壌検定による施肥設計を行うと良い。
・追肥は、通常早めが良い。生育振りにも依るが収穫しようとする果実の開花より4～5日後、抑制では主枝の摘芯時等が追肥始めの目安となるので、肥料効果を上げるには少量小まめにやると良い。
◆潅水
・定植2～3日前に十分潅水しておき、定植当日に土中水分の過不足がないように準備する。定植後乾き易い抑制では、根量が増え、日々生長は活発にあってくるまでは多めの潅水をする。各作型とも旺盛に生育できるよう活着後も水を切らさず、順調に側枝が発生し葉の展開がスムーズに行くよう適宜潅水していく。
※抑制では収穫前の摘芯枝は1節止が良い。
※収穫開始頃から、常に伸び続ける枝を4～6本確保し続けると良い。
◆摘葉
・収穫最盛期を過ぎる頃から、古い日陰葉や込み過ぎた部位を1回あたり1～2枚を限度として摘葉すると良いが、常に全体に亘り収獲果が見え隠れする程度に整える。

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