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『なべちゃん葱』の味、太さで夏越し率向上、早出し可能。鍋、焼きねぎに最適！

鍋で美味しいネギとして定評のある『なべちゃん葱』を全面改良。
夏越し性、肥大性、締まり、在圃性、耐寒性を向上し、さらに作りやすくなった。


【特性】

１）『なべちゃん葱』をパワーアップさせた品種。
２）夏の暑さに強く、肥大性、葉の立性、早太り能力、葉のヘルシーさ、すべてにおいて向上。
３）夏の酷暑による生育停滞からの復活が早いので『なべちゃん葱』より早出し可能。
４）草丈80cm前後、軟白部は白く光沢があり、太さ2.8～3.5cm、長さ20cm以上。
５）首の締まり良いので在圃性が向上し、より長く畑において置けるようになった。
６）葉もすっきりと立ち上がり、羽折れ少なく、耐寒性があるので葉の枯れが少ない（葉枚数残る）。
７）葉質は軟らかく、熱を通すと甘味、うま味が強く、鍋物等に最適。


【栽培上の注意】

味がのるのは降霜期一般地なら11月中旬～12月収穫を目標。
初霜の頃までに株を作り上げる。
盛夏期は生かさず殺さずの管理がポイント。


【播き時期】

家庭菜園で種まきしやすい時期は、春、秋のお彼岸の頃。
発芽には、20度前後の温度が必要。


【播種方法】


CP（チェーンポット）5cm（2粒まき）ならば、草丈15cm、葉数2～3枚、太さ1.5～2mm、根鉢が十分形成されていれば定植できる。
畑やプランター等に苗床をつくる場合、種の間隔は、10mm位の1条すじまきにし、5mmくらい覆土し、鍬などで表面を軽く押さえて土と種をなじませる。
その上に細かく砕いた堆肥やもみ殻燻炭を薄く覆い、乾きすぎや雨あたりを防ぐようにする。
草丈6～7cmの頃1.5cm間隔、10cmのころ3cm間隔くらいまで間引き、草丈15cm程度から定植可能。
発芽初期の生育がゆっくりなので特に雑草に負けないようこまめに除草などの管理をする。


【植え付け】

畦巾90cm（土寄せするので、寄せる土、作業範囲を考慮して調整する）、育苗した苗を1本ずつ植える場合、株間5cm目安。


【土壌条件】

日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が必要。
プランターやコンテナ栽培の場合、深さ35cm以上の鉢を用い、植え付け時には、鉢底10cm程度土を入れ、土寄せのかわりに土増しをし、鉢の深さ程度まで軟白することができる。


【肥料】

苦土石灰は、1平方メートルあたり150g位を全層混合。生育途中の肥切れや逆に過剰になっても、生育を妨げ、病害発生の助長、青果品質の低下につながる。
全施肥量は、1平方メートルあたり、N：P：K＝18：20：18g。元肥に全チッソ量の1／3～1／2、残りをお盆明けの土寄せに合わせ数回に分けて追肥する。


【収穫】

初霜の降りるころに株が仕上がるように栽培できれば最良。
畝の両側を削って軟白部を傷つけないように根元まで掘り起こして収穫する。
プランター・コンテナの場合は、ひっくり返すなどして土をのけるとよい。


【料理】

下仁田ネギと異なり、葉も軟らかく食べられます。
鍋物に使うのが定番ですが、焼いても軟らかな食感と旨味を楽しめます。

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