ふるさと近江 しがの野菜
各地の野菜品種の変遷にも、重要な役割を果たしています。
私たちはふるさとである滋賀の伝統野菜を紹介、販売しています。
虎御前まくわ
滋賀県湖北地方において古くから栽培されていたマクワ瓜(トラマクワ)の選抜種。 福井のカワズウリによく似ているが同種は糖の発現がない点で異なる。 熟期はやや晩生で、栽培容易な多収優良種。 マクワとしてはやや大きいほう...続きを読む>>
なり駒まくわ
滋賀県の湖西地方で作られていたマクワウリで熟期はやや晩生で、栽培容易な多収優良種。 果実は楕円球形でなりくらの変異を後代固定したものと思われる。 食味も同様にメロンのような香り、スイカのようなみずみずしさがある。 地蔵盆...続きを読む>>
なりくらまくわ
現在の滋賀県野洲郡中主町と周辺で栽培されていた早生種のマクワウリで、栽培容易な多収穫優良種。 果は中型で10条内外の縦縞があり、完熟するとへたに離層ができつるから離れる。 肉は青味のある白色でよくしまり芳香があり食味非常...続きを読む>>
仁保(にぼ)うり
滋賀県野洲郡北里村爾保郷(現在の近江八幡市十王町)附近で古くより栽培されていた奈良漬用に優れたシロウリ。 中生の豊産種で顆皮いずれも緑白色で果長40cm前後で漬け頃。 仁保(にぼ)うりのページへ>>
滋賀黄たまねぎ
貯蔵性の高い品種を育成する目的で、滋賀県農業試験場で昭和35年から岐阜黄の系統選抜を行い、40年に滋賀黄と命名し市販した吊り玉および冷蔵用品種である 甲高で首のしまり良く、色沢とよい市場性の品種である。 標準の播種期...続きを読む>>
滋賀真紅金時にんじん
この品種は滋賀県農業試験場、京都市場、滋賀県種苗生産販売協同組合により昭和40年頃から選抜・淘汰して作出された早生系にんじんで名前のとおり根部の中心まで紅芯で耐病性、多収の品種である。 適作は夏蒔き冬穫りで、根長35...続きを読む>>
琵琶湖紅かぶ
滋賀県特産のゆるぎかぶからの変異株と思われる。 茎は緑色、根部は美しい鮮紅色で中身にも赤色が入る。 直径8~10cmの中かぶ。 肉質は緻密で品質がよく、糠漬にすると独特の風味がある。 浅漬にも適する。 琵琶湖...続きを読む>>
〈資料収集にあたって〉
- 近畿には古くから都が長くおかれ、文化経済ともに日本の中心地として栄えた地域で、農業も都市近郊の立地下で成立したことがうかがえます
- 湖国 滋賀はとりわけ交通の要衝としても、夏秋野菜と秋冬野菜の合流点としても、各地の野菜品種の変遷においても重要な役割を果たしたといえます
- 滋賀県種苗生産販売協同組合は、滋賀県の風土や文化に深く根ざした滋賀の伝統野菜の種子を選抜、採種によりその純系維持に努めています
- 滋賀県農業試験場において、食生活の変化や地域農業の特色を生かした品種が育成され、滋賀県種苗生産販売協同組合がその採種と販売元としての責任を担っております
- 絶滅の危機にある品種を保護し、その維持をされている篤農家の方もいらっしゃいます
また当社も県内の一部希少品種について選抜、採種に努めております - 滋賀の特産・伝統野菜の品種を掲載いたしましたが、その来歴等の資料・文献が見当たらないものも多く、不完全ではありますが入手可能な品種を中心に作成いたしました
「近江かぶら」は「聖護院大丸蕪」の始祖ともいえる品種です。 古くは大津周辺で作られていた白色の小~大かぶで、扁平な形状と緻密な肉質は千枚漬けとして重宝がられていました。 その甘みと肉質から、現在ではシチュー...続きを読む>>